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こんにちは。

今日はネギの秋まきは難しいという話です。

通常、ネギの蒔きどきは春と秋

ネギの蒔きどきは、通常春と秋の2回があります。
ただし、収穫時期はどちらも冬です。

下仁田ネギの撒きどきを見てみましょう。

ネギのスケジュール

ご覧の通り、

  • 春撒きは3月ごろから撒いて11月前後に収穫します。
  • 秋まきは9月ごろに撒いて年を跨いでまる一年かけて翌年の11月頃に収穫します。

そして、今回の話は家庭菜園では秋まきはやめたほうが良いという内容です。

そもそも、秋まきのメリットは?

秋まきのメリットはいくつかあるようですが、近所のプロの農家さんに聞いたところ概ね以下の回答が得られました。

  • 春植えに比べて、3月時点の苗が大きいからその後の成長で大きなネギになる。
  • 作業の少ない冬の間に、設備を有効活用できる

どちらも納得の理由ですが、特に2つ目の設備を活用できるという点がポイントになります。

家庭菜園においてはこの設備がありません。
つまり、苗を寒さから守るビニールハウスや暖房器具のことですね。

これらがないと、小さい苗は寒さに耐えられずにどんどん消えていきます。

ネギは-8度くらいまで耐えられるが・・・・

ネギの苗は寒さに非常に強くて、-8度くらいまでだったら耐えることができます。

ただしそれはある程度大きな苗の場合です。

10月以降に蒔いた苗は、大抵の場合育ち切る前に寒さに当たって全部消えます。

こちらをご覧ください。この真ん中でひょろひょろと枯れて倒れている草たち。これは10月頃に蒔いたネギの苗を12月上旬に撮影したものです。

消えたネギ苗

大体5センチくらいの大きさでしたが、寒さに当たって全て枯れました。
霜がおり、土が凍ってしまったのも大きな要因だと思います。

こちらをご覧ください。8月頃に植えた苗を12月上旬に撮影したものです。

元気な苗
苗の近影

雪や霜が続いたので少し弱っていますが、2月の現在でも青々と元気になっています。
こちらは春に植えれば秋まきネギとして栽培ができるでしょう。

そうなると今度は8月から植えないといけないの?ということになり、それはそれで非常に手間です。

家庭菜園に秋まきをお勧めしない理由

まとめると、ネギの秋まきは以下の理由でお勧めできません。

  • 小さい苗が寒さに当たると苗が消える。それを防ぐにはビニールハウスと暖房設備が必要。
  • 大きな苗で越冬させようとすると8月くらいから蒔かないといけないため、時間がかかりすぎる。

この二点です。

結局3月頃に植えたとしても、一般的に流通しているサイズのネギにはなりますから、秋まきはなるべく控えましょう。

それでも秋まきしたい人へ

以下のアイテムを使って、自宅内の窓際で育苗することが可能です。
私もこれで一部実験として育てていますが、今のところ順調です。

要は外が寒いし防寒設備もないので、自宅内で育ててやろうということですね。
2月下旬くらいになれば、普通に外に出せるほどの大きさになると思いますから、苗の移動が自由にできるこのトレーを5枚くらい持っておくと世界が広がります。

ネギ、玉ねぎ用の288穴のトレーです。

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これにネギ用の種まき培土をいれれば、あとは室内で普通に育てるだけです。

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最後に、これは私の失敗談なのですが、室内で育てるときにペレット状の有機肥料とかを絶対に使用しないでください。
臭いが充満するし、虫が湧きます。

私はいつも、液体肥料のハイポネックスを使っています。こちらも是非用意してください。

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これらを使うことで、私は室内で500本近いネギ苗を育てています。
500本というと多く聞こえますが、先ほどの288穴トレーでたった2トレーですね。

どうしても秋まきしたい人は揃えてみてください。

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